草摘み

2ヶ月に1度の内科通いのついでに、遠回りして草木染の材料でも探しましょうと、国道からそれた小道をたどっていました。久しぶりにタンポポでもあったらと思いながら歩いていると、道路と側溝に沿って目が覚めるような光景が広がっています。持っていたビニール袋を取り出そうと思いながら、ふとこの見事な風景を壊すのが惜しくなって先を急いでしまいました。その先でも道路と塀際にびっしり咲きそろったそれを見て摘むのがためらわれ、とうとうタンポポをあきらめたのです。草木染の本を見ていて覚えていたギシギシを思い出したので、時期的には少し早いと思いながらも、小さめのビニール袋にギシギシを詰め込み、菜の花とハルジョオンは玄関先に飾りましょうともちかえりました。

 

バラのアーチに取り付けた巣箱にはシジュウカラが番で頻繁に出入りするようになって、このところ眺めていると小さな虫をくわえて出入りしている様子が見えます。まだ雛の声は聞こえませんが、巣立ちを期待してリビングから眺めています。我が家の環境に慣れたらしい彼らは、籠の中の餌がなくなるとフェンスに止まって啼いて催促します。どうしたのかと庭に出てみると籠の中は空で、さくらがヒマワリの種を入れて戻るとすぐ種を啄みにきます。餌を運ぶ様子をガラス戸を開けてすぐ近くで見ていても気にする様子もなく巣箱に出入りするようになって目を楽しませてくれます。

 

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