書けない日々を

ウクライナ侵攻のニュースが溢れる新聞、テレビに日々鬱々とした時間が流れています。毎日有難いほどの長閑な時間を過ごすさくらの毎日の記録など書いていていいのかと言う疑問と申し訳なさに書けない日々が続いています。友人の「さくらさんの穏やかな日々の暮らしを覗いてほっとしている人がいるんじゃないの。それを伝えるために書いたら」との言葉に背中を押されてパソコンを開きました。相変わらずの日々をまた書いてみようと思いたったのです、初めて書いた日を思いながら猫ヒタで満開のナニワノイバラを眺めながら。

 

日曜ごとに楽しみな朝日歌壇、常連の若き投稿者の成長も楽しみの一つです。今週の投稿歌を読んだ時、先週も彼女が投稿していたことを思い出しました。

こんな日も父は優しい春一番吹いた日に書く転出届

                         松田 わこ

りんご5個持たせてくれた大家さん急にさよなら告げる私に

                         松田 わこ

向日葵と小麦の大地に春近し銃を持つ手に種は蒔けない

                         加藤 宙

 

松田 わこさん、いつも楽しみな投稿者です、遠い空の下で見知らぬ人間が彼女の新しい生活を応援しているのです。向日葵の歌、さくらの気持ちを代弁してくれているような一首です。青い空と向日葵の黄が国旗の色、豊かな穀倉地帯を持つウクライナに、向日葵と小麦の豊かな大地が戻る日が早く訪れますようにただ祈るだけの日々です。