やっぱり作ることに

独身の頃から作っていたぬか漬けは、伊豆のアートフェスに参加するようになり、滞在期間が長くなるに従い、とうとう手に負えない状態にしてしまって、大分時間が経ってしまいました。日々、浅漬けにしていただいてきた野菜ですが、しばらく前からもう一度ぬか漬けをやってみようかと躊躇いながら今まで来ました。昨日の買い物ついでに,すぐ使えるぬか床もあって、手軽にできることもあり迷いましたが、いつものお米屋さんで2㎏のぬかを求めてきました。久しぶりにぬかを炒り、昆布、唐辛子を入れたぬか床を作りました。今朝になってキャベツの外葉、蕪の葉をいれてねかせました。

 

マーマレード用に買い置いた甘夏も今日は朝から煮始めました。少し前に作ってみたマーマレードに気を良くして、もう一度甘夏が出回っているうちに作ってみようと思っていたのです。猫ヒタのブルーベリーも、今朝早くに伸びた新枝を刈り込んで梅雨明けの収穫を待っています。昨年は収穫量が少なく、それでも半年ほど自家製のジャムを楽しみましたが、今年はもう少し収穫量が増えそうなので、色づくのが楽しみです。

綿糸

何時手に入れたか覚えない程前に、近くの骨董市で手に入れた綿糸があります。丁寧に作られたボール箱に入った2種類の糸は、以前から気になっていて、織ってしまうには惜しくて、手元に置いたまま、時々手に取ってはどうしたものか思案しつつ、時が流れて今になり、昨夜も急に思いたってこれがどんなものか、娘に探してもらいました。少しだけわかったものの、今朝になって自分なりにもう一度と思いたち、検索してみました。

 

黄色の箱に入っていた糸は、イギリス マンチエスターのモスレーの紡績工場で作られた糸だという事が分かりました。1830年から40年にかけて建設された工場は今はアーティストスタジオとして利用されており、写真で確認すると空に向かって高々と伸びた煙突で、それとわかる建造物です。

 

青い箱に収まったごくごく細い糸は、調べると靴下用の糸で、スーパーコーマ綿と解説されています。イングランド ランカシャーに1905年に建設された綿花紡績工場バッツミル・リーとわかりました。エドワード朝時代の紡績工場の例として、国家遺産リストに登録されています。下3階はカーディング、上3階は紡績工場として操業していたことが分かりました。この糸を使ってしまっていいのか、残すことで意味があるのか、「残した方がいいわよ」と残すことに意義を認める友人もいて、ただ楽しみのために使い切ってしまうことに、さくら自身としても躊躇いがあるのです。

やっと

木綿のごく細い糸を掛けてあった機は、組織織を始めてみたものの開口が悪く、思うようにいかなかったこともあって、20㎝余り織っただけでそのままで平織りに代えて織り続けていました。開口が悪いせいもあって織りつづけていると、余分な力が入ってしまい腰が痛くなって、織りたい気持ちも萎えて、今日の午後やっと織り終わりました。40㎝弱の幅で4m程の深い赤色の薄い木綿の布が織り上がりました。自分に「ごくろうさま」の思いが沸き上がってきました。明日は水に通して仕上げです。

 

ミシン糸ホルダーが埃をかぶっていたので、カバーをかけることに。色違いの格子柄の木綿の布を使って縫い上げてみると、木綿の古布の裁縫用具入れのカバーも、新しいカバーとお揃いでと思いついて仕上げました。今までの渋い感じから、赤と黒の生地を裏表に使ってみると、作業台の周辺がかわいらしくなって、もう一枚同じ生地で作り替える物があったことに気がついて、仕舞い込んだ生地を出してきました。

 

梅雨の前に

今までになく長いこと咲いていたローズマリーが咲き終わって、新芽が伸びて大きな株に成長していたので、今のうちにと剪定することに。いつも適当に刈り込んでいるのですが、去年の剪定が良かったのか、今年は今まで花が咲かなかった1本に、初めて長い間沢山の花が咲き続けました。花が終わって大分経って、気がつけば青々と新芽が伸びて一回りも株が大きくなっていました。このままでは夏を越せないと思いたって、娘が出勤した後の早朝から、猫ヒタに下りてローズマリーモッコウバラの刈込に精を出しました。3時間半ほどの時間をかけて30ℓのごみ袋5袋に枝葉を詰め込んで、今日の庭仕事を終えました。

 

仲良しのSさんにあげるつもりで、空き地から抜いてきて干してあったコバンソウがほぼ乾いてきたので、午後は少し整理してプレゼント用に整えようと思っています。大分前に機にかけて織り進めている赤色の、薄地の布になる予定の織物も、そろそろ終わりにしなければと思っています。やるつもりのいろいろが溜まっていても、気持ちと行動が追いついていかないこの頃です。気持ちに整理をつけて今までのようについていけない体を受け入れて、のんびりやっていこうと思うこのところです。

 

なんとなく

昨日一日中吹いていた風がやんで今朝は静かな夜明けを迎えましたが、リビングの温度は20℃ですが、曇り空と湿度40%のせいか肌寒さを覚え、ひざ掛けをして過ごしています。洗濯機は廻したものの、今日は洗濯には向かないかもと思い始めています。

 

朝食はほぼ毎日パン食です。今朝も食パン、ハムエッグ、ほうれん草のソティー、自家製ヨーグルトの甘酒添え、紅茶といった簡単な朝食を調えて食卓に着いて、「いただきます」のあと、ハムエッグにテーブルソルトを振りかけた時の事です。何気なく振りかけた塩が半熟の目玉焼きの上に、見たこともないような状態で、バサッとふりかかったのです。今まで使っていた容器は蓋がついていたので、つい蓋をとるつもりで容器を開けてしまうのです。何回か繰り返していた結果、とうとう容器内のほとんどの塩をふりかけてしまい、半分のハムエッグは食べられなくなってしまいました。食欲も半減で今朝の朝食を終えたのでした。

 

 

梅雨には早い

日本には四季がある。このところ日本の四季は危うい。少しのずれはあっても、四季の訪れが日々の暮らしの目安となっていた頃、梅雨のしとしとと降る雨に打たれるエゴの花に、待っていたホタルブクロの花に降りかかる雨を恨めしく眺めたりと、雨と花の思い出はいろいろあります。このところの雨は梅雨と言うにはまだ早いと思われて、気候変動と言う言葉がよぎります。今朝のテレビで「雨降り花と言う言葉を知っていますか」気象予報士の声に耳をそばだてました。「その花を摘み取ると雨が降る」「その花が咲くと雨が降る」と言われている花で、ヒルガオ、ホタルブクロ、シロツメクサ、スミレなどを指して言うとの事。ふと思い出したのが倉嶋 厚監修『雨のことば辞典』我が家の本棚に収まって15年ほどになるでしょうか。「雨のことば」に惹かれて手に取って一人の時間を楽しんでいましたが、このところ本棚に入りっぱなしの時間が続いていたのです。

 

「雨降り花」の言葉に、久しぶりに手に取って開いてみると、やっはりこの辞典にも取り上げられていました。さくらの頭の中からは抜けていたのです。梅雨の時期を迎えるこの時期、『雨のことば辞典』を開いてみましょうと思い、「雨降り花」の言葉を取り上げてくれたテレビの中の気象予報士に感謝です。昨日夕方の驟雨とは打って変わってしとしと降り続く今朝の雨に、今日は読書日和と独り言ちています。


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降らないうちに

昨日のお使いついでに買い求めた草花の植え込みをと、咲き終わったビオラを抜いて、出勤ついでにと、娘にごみの集積所まで運んでもらいました。昼頃には雨が降るとの予報だったので、昨日のうちに買い置いたニチニチソウ、ジニア、ゼラニュウム、ペチュニア、ヒューケラを植込みました。この時期はいつも「この前も買ったでしょ」と言われながら、「どこに植えようか」「あそこにこれを植えたい」など、買い求めてはうえ場所を探すこともよくあることで、植込んだあとは「かわいい」と思いつつ眺めては「自己満足だけど」との思いも湧いてくるのです。

 

昨日は買い物帰りに少し遠回りをし、駅の北口の空き地でコバンソウを抜いてきました。前の日に来た仲良しのSさんが、我が家の出窓に飾ってあるドライにしたコバンソウを見て「かわいい、欲しい」と言って帰ったのです。最初からドライのようで、カサカサのイネ科(多分)の植物で、ウォーキングの途中の空き地に、沢山のコバンソウが群生しているのを見つけ、軒下に干して置いたものを飾ったのです。2週間ほどしたらSさんに届けられることと楽しみにしています。