秋の深まり

台風が通り過ぎるたびに秋の深まりを感じるようになって、小さな我が家の庭の草花もそれぞれ秋の色を纏い始めました。バラもセージも、花色が深くなり、門扉の内側でこのところの冷たい風に耐えていたハツユキカズラは、深紅の葉色が見事で「きれいねー!」「こんなに紅くなるの」など、お客様から賛辞を頂いています。すこし高台にあるわが家の門扉は、裏隣りのお宅の階段を駆け下り、我が家の階段を駆け上がって当たる冷たい風を受けて、どこよりも早く見事に色付くのです。

リビングのテーブルには黄色と柿色のキクが小瓶に活けてあります。買い物ついでに、いつもの川沿いの土手を通り抜けた小さな公園の、道沿いの植え込みから「家に来てね」と言いつつ手折って来たものです。去年も同じことを思いながら、ウォーキングついでに同じ事をしていたのです。風邪が治ったら今月はお掃除月、もう少しでこの月も半分が終わってしまう焦りを感じながら、今日も我慢の子で静かな一日をと思っています。