ガラ紡の糸で

今年は師走にまで延びてしまったお掃除で、織りは夜にしましょうと思っていたのに、何年か前に織って仲良しのSさんあげた物が、入浴用に丁度よく使っていて、今織っていると話したところ「使いやすいし、肌に気持ちいいから欲しいな」と言われたこともあり、ついつい今日の午前中は機に向かって450cm程の布を織り上げました。もともとはキッチン用の布巾を織るつもりで糸を掛けたのですが、さくらも入浴用に使えそうで、新年に向けて新しい布巾も使えることになり、ちょっと嬉しい仕上がりになりそうです。

ガラ棒の糸は木綿の甘撚りの糸で名前の由来は、織る時の音がガラガラいう事からつけられたようです。糸を織る時に出る綿くずを缶の中に入れて繊維の短い綿を、ガラガラいう音を立てながら、ゆっくりゆっくり引き上げて糸を作っていくとのことで、そのままでは経糸には向かない糸です。細くて丈夫な糸を添えて、カベ糸にして経糸にします。今回はカベ糸が手に入らなくて両端に強い糸を掛けて補助しながらおりあげました。ミシンで始末してお湯に通したら出来上がりです。ちょっと嬉しいひと時でした。