織り上げて

サクラで染めた糸を縦糸に、野蚕の糸で織っていた布が織り終わって洗いに入ってみると、以前も織ってわかってはいたものの、汚れとごみの多さに半ば辟易しながらの仕上げ作業でした。洗剤を使っての洗いは3度に及び、それに伴ってすすぎも10数回に及びました。洗ってみると経糸の縮みはなく、緯糸に使ったインドの野蚕の手紬糸は糸によって縮み方もまちまちで、幅45cmから40cmの間で、1cm刻みで幅が違っています。この布が何になるのか今は思いついていませんが、なんとなくすぐにでも形にしたい思いも湧いてきています。

 

ひと月ほど前からあてもなく裂き糸を作っています。手持ちの古布を裂きたい思いが沸き上がって、ほぼ毎週我が家に織りにきているNさんの作業中の時間を使って裂き始めたのです。裂き糸はたくさん作ってあるのですが、裂き糸にしたいと思って取り置いた古布が目について、今のうちにという思いで裂いてきました。さらに今朝は、解いて置いた着物地を洗いました。まだまだ裂き糸作りは続きそうです。