シジュウカラの言葉

猫ヒタでこの頃あまり見かけなくなったヒヨドリに、頂き物のリンゴをあげていた頃、リンゴを置いていないと「ピピ、ピピ」とうるさく啼いて「リンゴが無いって」とよく娘と話していました、友人たちは「うそー」「えー、ほんと」などと半信半疑といった体で聞いていましたが、シジュウカラも毎日見ていると「餌がないよ、餌があるよ、危ないよ」と言った鳴き方の違いが感じられて「餌が無いって」などと娘と交わしていたことが、間違っていなかったと思うことができた記事が昨日の朝刊に載っていました。シジュウカラの鳴き声の研究をしている鈴木俊貴さんという方の研究で、鳴き声と組み合わせで仲間と会話しているというのです。さくらも聞いていると「餌が無いみたい、呼んでいるみたい、危ない危ないって言ってるみたい」と娘とよく話していたことが、当たらずと雖も遠からずといった感じだったのです。

 

「ピーツピ・ヂヂヂ」「ピーツピ」(警戒しろ)「ヂヂヂ」(集まれ)といった感じで仲間を集めたり、仲間を集めて危険を回避するといった使い方や、組み合わせでいろいろ伝えていたのです。餌が無いことに気が付いて籠に入れてやると、シジュウカラが仲間に伝えていると思う間もなく「スズメが来て食べちゃったの」とよく娘に話していたことを思い出しました。シジュウカラの鳴き声を理解してスズメがあっという間に集まっていたのです。いつも後の祭りのシジュウカラに「せっかく入れてあげたのに」という事が繰り返されています。このところ来なくなったハトは抱卵の時期に入ったのでしょうか。娘が「ハトコちゃん」と呼んで眺めていたのですが番で来るようになり、前の畑の竹やぶに巣材を運び込んでいるのを見かけるようになってから少しの時が経っています。虫の声が賑やかになり、日の入りも早くなってもう9月。落ち着かない世の中とかかわりなく確実に季節は過ぎています、過ぎていく時を粛々と受け止めてその時を大切に過ごしたいものです。

 

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