久し振りに全天夕焼けの空を見ました。その空が見る見るうちに見事な薔薇色に染まり、更に最後に真っ赤な色を残して陽が沈んでいくと、秋の虫の声に包まれた猫ヒタでは、アブチロンと秋の薔薇が夕闇の中に浮かび上がりました。久し振りに見た夕焼けは心が洗われるような感動と、最後に見た真紅の夕焼けは、火山の噴火を想起させて、何故か自然の偉大さに思いを馳せたのでした。
このところ映画づいています。「舞妓はレディー」は監督が好きで観賞し、「柘榴坂の仇討ち」は出演俳優に惹かれて観賞しました。どちらも観て良かったと思えた映画でしたが、「柘榴坂」は特に最後に希望を残した幕切れで、重い主題の中の希望に明るい気持ちで帰宅したのでした。
