思いがけない収穫

今月の最初の日曜日に、おりひめ仲間と糸を買いに行った機屋さんに電話で、買った糸の色違いの糸を買いに行く約束をして、近くの川沿いの道を急いでいました。川の向こう岸で作業をしているモーター音が聞こえてきました。桜の枝下ろしのようでした。とっさに染め物用に頂こうと、作業現場に足を向けて、細めの枝4本を抱えて家へ逆戻りし、駐車場に枝を放り出して、再び機屋さんに向かったのでした。

志村ふくみさんのエッセイに、「藤原の桜」と言う1編があります。群馬県の藤原の中学生のために、雪深い季節にその地の桜を使って染めると言う授業を行ったのです。時期が早かったせいで、その桜で染めた色は桜色にはならず、期待が大きかっただけに、子どもたちはがっかりしたようでした。しかしそれによって子供達はもっと深い気づきの時間を持ったようでした。

ふとそのエッセイを思い出し、この桜もきっと藤原の桜だろうと思いながら、暖かさに誘われて少しだけ整理をした猫ヒタで、頂いた桜の枝に鋏を入れたのでした。


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