桜染め

伊豆から届いた大島桜の小枝で木綿の糸を染めました。濃染材を使わないで染めましたが、クエン酸の媒染で赤香(やわらかい黄赤)に染まりました。もう一度染め重ねようと思っていましたが、残りの染汁に3回ほど煮出した液を足し、何度か煮詰めた後に、バリ島の手紡ぎ木綿糸を浸しました。以前バリ島のおりひめ仲間に頂いた生成りの極細い手紡ぎ糸は、枷が大きく、糸が細いので玉巻きに手間と時間がかかり、一枷巻き取るのに3日ほどもかかり、次に手が出せないでいました。

玉巻きした糸は小豆や花豆などの煮汁で、その都度ひと玉ずつ染めたのですが、先に染めた木綿糸と一緒に織ったらと言う思いが湧きあがり、残っている手紡ぎ糸を寸胴鍋に入れました。サクラの枝は20回以上染汁が取れるので、次は鉄媒染もと思いは広がります。預けてあった作品展の色々も、息子が引き取って来てくれたので、伊豆に向けていよいよという気持ちにもなってきました。猫ヒタも花に彩られ始めて春です。


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