お扇子3本

壊れてしまったお扇子が2本ありました。1本は20数年前、中学校の修学旅行のお土産に、息子がさくらに買って来てくれた大ぶりの1本。中学生が選ぶにしては渋く、香木を使った骨も贅沢なお扇子です。もう1本は昨年亡くなったさくらより6歳も若い、Iさんとお揃いで買ったものです。藍染の骨も藍の型染めの布も気に入り、珍しく友人とお揃いで買ったものです。よく使って天の巻紙が擦り切れていました。息子が買ってくれたものは、使い始めの日に人に当たられて骨が4本ほど折れてしまいました。

壊れた2本のお扇子が気になって、昨年の10月末に京都旅行に行く前に、ネットで調べた扇屋さんにお願いする事にしました。その際骨董市で手に入れた、お気に入りの絽の布を使ったお扇子をオーダーしてきました。

半年以上たった6月に、3本のお扇子が届きました。息子に貰ったお扇子は全く同じ骨を捜してあり、そのために時間がかかったのだと納得です。元に戻った2本のお扇子と、全面にユリの花が咲いた新しいお扇子に、今年はお出かけが嬉しい夏になりそうです。


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