毎日呑気に機に向かうさくらの日常は、世の中と隔絶されたかのような穏やかさです。テレビも新聞も事件、事故のニュースで溢れかえり、さくらの心をざわつかせます。朝夕はすっかり秋の気配で、朝のウォーキングも出足が少し遅くなりました。台風が残していった残骸も、少しずつですが元の風景を取り戻しつつあります。
畑のおじいちゃんは高齢になったためか、最近あまり見かけなくなり、おばあちゃんが一人で草取りに余念がありません。畑の一角にある小さな竹やぶもあまり手入れがされなくなったせいか、最近では名前も知らない野鳥が来て囀っています。今朝も高く澄んだ秋空に気を良くしたかのように、長い事啼き続けていました。しばらく寄りつかなかったヒヨドリに代わるように来ていた、アカハラらしき鳥がブルーベリーを食べ尽くし、今年の収穫は昨年の半分ほどで終わりました。
このところ機織りに精を出しているせいで、サクラ、ケヤキなどで染めた木綿の糸で織った布が何枚か織り上がっています。例によって何になるかはわかりませんが、織れた事に満足のさくらです。この秋、どれほどの布が織れるのか、心に掛かる事が少し無くなった今楽しみです。