染めてみたら

挑戦と思えたほどの紅花染めでしたが、200gの紅花で染まった色は、中黄(明るい緑味の黄色)と刈安色(うすい緑身のきいろ)と赤香(やわらかい黄赤)でした。古い着物の裏地に使われている紅赤(もみ)と言われる見事に赤い薄い絹地を、なぜ紅赤(もみ)と言うのか。紅花を冷たい水の中で、黄色色素を揉み出し、揉み出しして出てくる色、それが本当にきれいな赤なのです。黄色の先に赤があることを誰がどのように見つけたのか、もう少し頑張れなかったさくらとしては、ただただここまでつなげてきた見知らぬ人々の働きに驚きと感謝を捧げるしかありません。

 

思いがけず背中を押してくれたIさんに感謝です、明日おりひめで会う時にこの糸を持っていこうと思いながら枷を準備しました。最後のおりひめ行きの明日、これまでの感謝の思いを工房に置いて来ようと思っています。15年ほどの時を過ごした先生と仲間との貴重な時間は、さくらにとってこれからの自分時間を楽しむ礎になったと思っています。

 

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