今年も

今年も1年に1度開催される東京スピニングパーティーに仲良しのSさんと出かけました。毎年のことながら「今年は余計な買い物はしない」と自分にもSさんにも宣言しつつのお出かけなのに。今年も余計な物も含めての買い物は満足のいく物ばかりとは言え、やはり予定以上の買い物になったのでした。小さなブースが100以上も並んだ会場は手作り大好きという人々で埋まり、皆熱心に自分の関心の赴くままに会話が弾みます。さくらの地元では手に入らない素材を目にし、手に取り、話を聞き家での作業に生かそうと、熱心に交わされるやり取りに圧倒されながらの一日でした。

 

少しずつ残っていた綿麻の糸を使い切ろうと、やっと本数を合わせて整経してコースターを織ることにしました。以前骨董市で買い求めた土壁に入れるための麻を裂きながら緯糸として織り始めていました。以前買い求めて使い切っていた苧麻の大きな束を目にして、「もう一度使いたい」衝動に駆られて買って帰りました。夜も10時を回った頃、掛けてある糸にこの苧麻を使ってみようと思いたって、長い大きな束から引き抜いた1本を割いて少しだけ織ってみました。薄緑の茎の色が掛けた糸の色と合ってちょっと嬉しい小さな織物になりました。