アナンダ

吉祥寺にアナンダという、お気に入りのお店があります。中央線の高架下にあって、紡ぎ車、機、糸、原毛、染料、布などを扱い、それぞれに関する講習会も開催しているお店です。1年に何回かお店を覗いているのは、個性的な糸が多いからです。去年もお店の片隅に取り残されたように、籠に入れられて置かれていた、薄水色のウールの糸を手に入れました。撚りのかかっていない糸は、緯としても使いづらく、通すだけで切れてしまい、根気のいる仕事でしたが、織り上げて、ワンピースに仕立てて見ると好評で、アートフェス来場者が、アメリカに住む御嬢さんにと、麻の大きな手提げと一緒にお買い上げくださったのでした。

今年も、友人のグループ展へ行きがてら、少し足を延ばしてみました。撚りなしのウールと、シルクの糸、マット用に撚りの強いウールの糸を買ってきました。撚りなしのウールは、6本の糸が並んだ状態で玉巻きになっています。2本取りに分けてみましたが、それでも気に入らなくて、昨夜から1本に分ける作業をして、朝のうちに幾つもの玉にして籠に収めたのでした。これから経糸を掛けて配色を見るつもりです。


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