サクラを眺めながら

日々コロナウィルスのニュースで明け暮れているこのところの世の中ですが、考えなくてはならない問題も山積しています。政治家の皆さんの身の処し方を見ていると、この国の将来に不安を感じてしまうのはさくらだけではないと思うのです。この国を誰に託せるのか、誰がこの国を正しく導いてくれるのか、コロナウィルスだけではない様々な不安を感じています。

 

昨夜からの強風に猫ヒタの草花が晒されて、出始めたやわらかな新芽は先日の雪に痛めつけられ、今日の北風にうなだれています。日差しは明るく、雪に堪えたヤマザクラはリビングの正面彼方に満開の枝を広げて、目を楽しませてくれています。もともと出歩くことの少ないさくらにとっては外出自粛は苦にはならず、手紬糸での綿布が織り上がった今日は、亡くなったおりひめ仲間の方が残した紙糸の枷を糸枠に巻いています。かなり細い紙の糸をその方は何にしようと思って手に入れたのかと、面識のないおりひめ仲間のその方の思いを考えながらの作業です。