紬糸で

4枚織り上げるつもりでいたストールの4枚目、紅色の紬糸で織りあげて見ると、空きのある織り目で織ったので、糸が動いてしまい、思ったような織り上がりになりませんでした。仕上げをあきらめて、残った糸と共に、織り上げた作品もしまいこんで、次の出番を待つ事にしました。早くに根付け作りが終わった分、織りに専念することにしたので、今度は少し長めの布を織る事にして、団栗で染めた紬糸を経糸に、緯糸は気成りと桜染めの糸を使う事にして、5m余で整経しました。

地味な色味の糸の取り合わせでしたが、思ったより可愛い感じの布になりそうで、時間ができると織りたくなって、今日で3日目、今日中に織り上がりそうな勢いです。今から水に通すのが楽しみです。

ストールになった紬糸も織り上げて、水に通してみると柔らかな手触りで、もう少しこの糸で織ってみたい気持ちもわいてきました。随分前に工房で、古い糸で誰も使わないからと、手頃な価格で分けていただいた糸です。その頃は細い糸を扱う仲間がいなくて、さくらとその頃お世話になっていた先輩の二人で、あるだけの糸を買ったのです。細い絹糸は工房の機では扱いにくい事もあって、後先を考えず買い込んだ糸ですが、扱い方次第という事もあり、出番がやってきたという感じです。


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