次は草木染の紬糸(ゆうし)で

麻と綿糸での織りが終わって、元糸が掛かっているうちにと、去年の春先にブルーベリーの剪定枝で染めた紬糸、秋に栗の渋皮で染めた紬糸の2色の糸をつなぎました。薄紅色の濃淡の糸で千鳥格子を織っています、淡い色と細い糸なので、はっきりと柄が出にくいのですが、はっきりしていないところがさくら好みでもあります。仕上がりが楽しみな織で、少し織っては「かわいい!」自己満足の世界です。

 

昨夜から久しぶりの雨です。「水源地域にも降っているのかしら」とふと思いながら機に向かっています。九州や関西地方では災害級の雨が降り、さくらの住む地域でのカラカラ天気に、少し分けて欲しいと思う夏でした。朝からの吹き降りの空模様に、レインコートで出勤した娘の背中に「気を付けて」と声掛けして玄関に駆け込んだのでした。このところ空が高く感じられ、朝の空気も澄んできたようです。夜の訪れとともに虫の音もそこここで聞こえ始め、秋の趣が感じられてこの暑さももう少しと自分を慰めています。