新年が明けてからここまで、世界は新しい指導者によってかき回され、落ち着かない日々が過ぎています。個人の力ではどうしようもなく回って行く世界を目の当たりしている今、それを面白がるように、あたらしいおもちゃを手にした子どものように、「大統領令」を次々と発令している彼の国の指導者。彼を選んだ多くの恵まれない人々の生活が本当に良くなるのか、注視していかなければと思うこの頃です。
おりひめ仲間のSさん。昨年暮れに大事な友人を亡くされ、その方の句集を編むために奔走されていました。以前からその御労に頭の下がる思いを感じていましたが、句集が上梓される前に他界され、関わった方々がどのような思いであろうかと思うと、慰めの言葉も思い浮かばないさくらです。
昨日は思いがけずおりひめでそのSさんと御一緒になり、上梓された大事な句集をお借りする事ができました。表紙は偶然にもさくらが以前から好きだった用紙が使われており、関わった方々の思いの詰まった装丁と、何よりも作者の感性の鋭さ、確かさ、豊かさ、柔らかさ、優しさが偲ばれる句集で、彼女のもとに集まった句会仲間にとって、どんなに大切なものになるのかと思われる句集でした。
