郭公

昨日の朝早く、遠くに郭公の声を聞きました。何年振りかの気がして、娘に「今朝郭公の声を聞いたわ」「久し振りだね」と会話して、何かほっとした気持ちになったのでした。近くで啼く野鳥の声が少なくなって久しく、特にこの時期に啼く郭公の声は、何故かさくらの心に響いて、梅雨のこの時期郭公の鳴声を待つ自分と、「もう無理ね」と諦めにも似た気持ちを持つ自分がいます。

久し振りに機に掛けた絹のストールが織り上がりました。織り上げてみると、もう少し細かい筬目の方が良かったと言う思いが起こって、もう少し細かい目の筬に変えようと、経糸の本数の計算をしています。次はどんぐりで染めた明るい白つるばみ(赤味の明るい灰黄)の絹糸です。桑で染めた糸も同じ色表現で表しましたが、どんぐりの方が少し明るい色味に見えます。いつもながら色表現の難しさを思います。