高校野球

プロ野球をわざわざ見る事のない我が家ですが、高校野球は毎年良く見ます。若者の頑張りと、応援団の熱心さにいつも熱い思いを感じながら、テレビにくぎ付けの日々を送ってはいるものの、今年は豪雨による災害のニュースを間にはさみながら、複雑な思いを抱えて高校野球視聴です。

甲子園からの映像を見ながらいつも思うのは、選手たちの苗字です。土地土地の珍しい苗字を見ていると、色々な想像をかき立てられます。同じ苗字の選手が何人もいるチームを見ると、地元の子供達が集まっているなと思い、珍しいそれは何に由来したものかと、職業か、土地の形状か、今に名を残す家柄の末裔かなどと考えるのも楽しいものです。

いつも思い出すのは、さくらの中学時代の歴史の先生の事です。その先生は「秦先生」と仰って、なぜ歴史に興味を持ったのかというお話をされたのです。自分の苗字の「秦」は朝鮮からの帰化人の名前であることを知り、さらに「秦」は「機織り」を職業とした人々の事だという事を聞かされて、歴史に興味を持ったという事でした。

秦先生からお聞きした話は、未だにさくらの記憶の底に残り、苗字に対する興味をかきたてるのです。土地柄、職業、いきさつなどの違いでついた苗字は、それを見るたびに想像を巡らせる楽しさを与えてくれます。つい先ごろは家紋のいわれを書いた本を読んで、苗字と家紋の関連性を知り、次は地名辞典なども読んでみたいと思ったのでした。