秋空に誘われて

秋の高い空を眺めていたら、「歩こう」と思い立ち、仲良しのSさんを誘ってお散歩に。お互いの家を出て途中で落ち合う約束をして、青空を見ながら5分ほど歩いた時、ふと「お墓参りに行こう」と、電話ボックスから連絡しました。「わかった!」二人で寺院の前で待ち合わせました。友人二人の若くして命を落としたお子さん達のお墓が、偶然同じ墓地にあるので、時々訪れるときはいつも二人の墓参になります。辛い墓参ですが、友人を思うと今自分の置かれている環境に感謝しつつ、若い二人の魂の安らかな事を、祈らずにいられないのです。

そしてまた近辺で最近若くして命を奪われた事件が起き、「誰でも良かった」という報道に、やりきれなさを感じるのです。墓参に行っている一人は、同様の事件で幼くして命を落としたのです。落とされた命の無念は、そこに関わっている大勢の人々の心をも傷つけているのです。病気で、事故で命を落とした若い人たちが、さくらの周りにはまだほかにも何人かいます、今ある命に感謝しつつ生きるのが、残された者の責任とあらためて考えさせられたこのところの何日間かでした。