墓終い

お天気に恵まれた今日、私達兄妹はさくら達につながる人々が埋葬されている、墓の永代供養を営んできました。随分前から兄と二人、私達の代で永代供養にすることを話し合ってきました。これから先に繋がる事が無理だからですが、今すぐ墓参が無理な状態ではないものの、予測されるこの先を考える時、自分の意思表示ができ、思うように行動できるうちにと言う事が大きかったのです。一抹の寂しさと、荷物を下ろしたようなホッとした気持ちが入り混じった気持は、表現しがたいものでした。

毎日小さな仏壇の観音開きの扉を開け閉めしてきた習慣も、今日からはなくなります。我が家に一時的に引き取って10年近く、お線香を供える度に、何と言う事はなくこの人たちがいて自分があるという思いが湧いてきて、朝夕「ありがとう」と呟きながら開け閉めした扉は、これからお焚き上げを待つ間閉まったまま、さくらの部屋でその時を待つのです。繋がるすべての人に「ありがとう」を捧げながら。


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