みかん

川越へ行くためにいつもの道を駅に向かっていました。このところいつも秋を感じながらの道が楽しく、花水木の紅葉、花梨の黄色い実、深い緑の中に実る黄色の蜜柑、そろそろ終わりに近くなった、桜の紅葉を眺めながら散歩気分で急いでいました。

「今年もたくさん生ったね、いつ採るのかしら」と思いつつ黄色く色づいた蜜柑を、眺めながら通り過ぎようとした時、今日は道路際の蜜柑を収穫していました。道に籠を置いて鋏でその家のご主人が次々と蜜柑を籠に入れていました。さくらの顔が物欲しそうだったのでしょうか、言葉も交わした事のないその方が、唐突に「酸っぱいかもしれないけど」と言って黄色く熟した蜜柑を手渡してくれたのです。嬉しくて「ありがとうございます、嬉しいです!」きっと手が先に出ていたかもと思いつつ、嬉しい気持ちと一緒に手提げに入れて、昨日は蜜柑と一緒に一日楽しい嬉しい川越巡りでした。


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