バリ島の籠で

15年ほど前、まだ手織りを始めたばかりの頃でした。男物の着物の裂き糸を使って織った布を使い、バリ島の伝統工芸品のアタ細工の籠で手提げを作りました。藍染布を使った裂き織りがさくら好みで、和服の時にはよく使っていました。籠と布のバランスが気になり始めて、何年か前に籠から布と同じアタ細工の提げ手を外しました。先週の綿布織り上げの後、すぐに沢山の種類の裂き糸を使って裂き織り布を織り上げました。とっておいた籠と提げ手を使って前の時とは反対の雰囲気の手提げに仕上げました。嬉しい仕上がりにちょっと明るい気分の午後の時間です。

 

遊び部屋を片付けて縫物仕様にしたことで、リビングに材料、ミシン、アイロンなどを持ち込み、夜には片付けての繰り返しでやっていた時とは違う気持ちで作業が進められて、気持ちが前向きになるような気がします。次は何をという気持ちになるから不思議です。織り上げた布を眺めていると早く使ってあげたいという思いを持ちながらの日々です。