秋の香り

台風一過の昨日、休日の娘を誘って近くの川添いの道を久しぶりに歩いてみました。川の水はいつもより多く、普段もこのくらいは流れていてほしいと思うくらいですが、対岸の川岸のえぐられた淵を見ると、やはり恐怖心がわいてきます。広範囲にわたって被害を受けたことを思うとこうしてのんびり散歩ができる環境にいられることに感謝です。被害を受けた多くの方々の早い復興を祈るだけのさくらです。

 

大廻りをしての買い物の帰宅途中、ほのかな香りに気づいて見上げると、大きく茂ったキンモクセイの濃い緑の葉陰に小さなオレンジ色の花房が覗いて、懐かしい香りが鼻をくすぐります。「もうこんな季節」と心でつぶやいてしばらくの間立ち止まり深呼吸をして空を仰ぎました。曇り気味の空ですが雲の切れ目から見える青空は高く、澄んだ空気はやはり秋です。昨日は朝の早い時間の2時間半ほどを使って猫ヒタの整理をしました。台風の影響だけではなく、伸び切った草花の茎が倒れ、だらしなく広がって気になっていたこともあって、支柱や麻ひもを使って片付けてみると、原種シクラメンの小さな花が縁石の陰でけなげに咲いています。「元気だったのね」と思わず声をかけて覆いかぶさっていたキクを束ねて陽を当ててあげました。そこここに葉を見せているシクラメンを見つけて花を楽しみに待っています。