紅絹を洗って

暖かだった昨日、骨董市などで手に入れた古い着物を解いて丸めておいたものを納戸から取り出してみました。ミカン箱からはみ出しそうなほどの古い布を眺めて、とりあえず洗っておこうと思いたちました。古い着物の胴裏は紅絹であることが多く、紅絹だけ取り出して洗濯機に入れてみると、それだけでかなりの量だったのです。紅絹だけでなく、花嫁の長じゅばんと思われるきれいな赤い布も解いて3枚分ほどもありました。夕方になって一抱えの赤い布をベランダに干しました。大量の赤い布を干すのは結構勇気がいることと思い、夜風にあてて朝早くに取り込もうと思ったからです。

 

今朝の起き抜けに大量の赤い布を取り込んでみました。小布はすっかり乾いていましたが、ハンガー10本に重ねて干してあった大きい布は生乾きだったので室内で干すことにし、乾いた小布にはアイロンをかけました。2時間ほどもかかって午前中のほとんどを費やしてしまい、ハンガーに干してある大量の布を考えると少しだけ気が重いと思う気持ちと、まだ大量にある古着の布を思うと集めた自分の行動に反省の気持ちがわいてくるのでした。洗って、アイロンをかけ、裂いて、織って、仕立てることを繰り返してきたさくらですが、我ながらあきれつつ、半ば感心もしつつの日々を繰り返してきたのです。頑張る(楽しむ)日々が続けられますようにと思う昨日今日です。