ほぼ毎日歩いている川沿いの道、今日は明るい日差しに誘われたのか小さな小さな羽虫が飛び交っています。土手の斜面には小さな山があちらこちらに盛り上がり、モグラが動き出したことを窺わせます。雨が少なかったせいで川の水は少なめで、カモの群れは少し下流の心持ち深い水嵩の場所に集まって日差しを浴びています。日脚の長くなってきた近頃ですが、まだまだお日様が恋しい時期です。
さくらの機には次の織りの為の糸が掛かって、またまた織三昧の日々を送っています。いつものことでこの織が終ったらと考えながらの機仕事ですが、その前に染めてある糸に鉄媒染をと思いつつの日々でもあります。赤系の色はなかなか無い草木染では、ついつい赤味の色が染まると言うと嬉しくて絹、ウール、綿などいろいろ染めてしまうので、沢山の糸が溜まっています。実際に織る段になるともう少しくすんだ色も欲しくなることがしばしばで、今回もそんな気持ちが湧いてきていつ染仕事を始めようかと迷いが出てきています。やりたいことが次々沸き上がって気持ちの整理をと思いつつ機の前に座る日々です。