少しだけ春

ほぼ毎日歩いている川沿いの道、今日は明るい日差しに誘われたのか小さな小さな羽虫が飛び交っています。土手の斜面には小さな山があちらこちらに盛り上がり、モグラが動き出したことを窺わせます。雨が少なかったせいで川の水は少なめで、カモの群れは少し下流の心持ち深い水嵩の場所に集まって日差しを浴びています。日脚の長くなってきた近頃ですが、まだまだお日様が恋しい時期です。

 

さくらの機には次の織りの為の糸が掛かって、またまた織三昧の日々を送っています。いつものことでこの織が終ったらと考えながらの機仕事ですが、その前に染めてある糸に鉄媒染をと思いつつの日々でもあります。赤系の色はなかなか無い草木染では、ついつい赤味の色が染まると言うと嬉しくて絹、ウール、綿などいろいろ染めてしまうので、沢山の糸が溜まっています。実際に織る段になるともう少しくすんだ色も欲しくなることがしばしばで、今回もそんな気持ちが湧いてきていつ染仕事を始めようかと迷いが出てきています。やりたいことが次々沸き上がって気持ちの整理をと思いつつ機の前に座る日々です。

 

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織物日和

昨日からの予報通り、鈍色だった空から朝食前には雪が降り始めました。老猫の烈も娘が出勤した後は回転座椅子の上で丸くなってご就寝です。昨日の夕方には灯油も長靴も玄関に運び入れ、雪かき用のシャベルも念のため軒下に揃えて今日は織物日和です。4種類の糸で織り進めていた布も朝からの作業で4m余りの布が織り終わりました。先日おりひめ仲間のIさんと電話でお喋りした折に、残糸をどうするかという事で話をしました。残糸と共に織ったままの布も、形にした後の残布も「どうしてるの」と問われて他人事ではない思いを改めて考えさせられました。雪空の中をカラスが鳴きながら飛んで行き、そのカラスの鳴き声に起こされた烈も、すぐに音のない世界に引き込まれるように丸くなって眠ってしまい、静かな時間だけが流れていきます。静けさの中でさくらは遊び部屋で糸探しです。

 

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顔を見に

先週の金曜日、帰国した息子から連絡が入りました。「烈を引き取りにかな」と受話器を取ってみると「列の顔を見に行きたいので」との事、「あっ、そう」「来週は土曜出勤だし」娘と「あと2週間ということ?」と首を傾げつつ。灯油も園芸用土も買いに行ってもらい、本当に顔を見に来た息子は夜遅く烈を残して帰宅しました。

 

土曜日、さくらは3回目のワクチン接種に行ってきました。夜になってから何となくだるく早めに休みました。翌日は一日中何をするでもなく一日を過ごし、今朝は通常に戻った感じで朝を迎えました。昨日はそれほど高いとは言えないほどの発熱がありしたが、副反応と言うほどとは思えないものでした。これで安心とは言えないでしょうが、取りあえずはと言ったところでしょうか、まだ先の見えない感染状況の中でできることは最初から言われている手洗い、マスク、密回避でしょう、もどかしいほどの感染対策ですが、これ以外の対策はなく地道に続けていくだけです。

 

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春の便り

仲良しのSさん宅へ行った後の帰り道、小さな青い花びらが目に入ってきました。イヌノフグリです、春一番で道端を明るく彩ってくれる可愛い野草です。川端のスイセンも暮れから一月以上も咲き続けてなお香りを届けてくれて、春を待つ気持ちが募るこの頃です。我が家の猫ヒタで一番元気なのはスノードロップですが、真っ白い小さな壺型の花は北風にフルフル震えています。寒さに耐えて開いたのは薄紅のワビスケで、一輪だけがリビングに向かって咲いて小さな喜びを貰いました。

 

マットを織った後の機で織っていたストールも織り上がって、そのあと予定していた糸は手持ちの糸と合わせて30センチ余りの幅で6m程の縦糸にして織始めました。緯糸には黒のループヤーンをつかって地味めの布になりそうです、長めに張った経糸ですが平織りなので捗りそうな予感です。昨夜は娘のPC宛に3日の3時までで隔離期間が終了するとの連絡が息子から入って、「烈君、ご主人がもうすぐお迎えに来るよ」と話しかけたのでした。ひと月余りの間主人を待ち続けていたように思われ、猫も人も共にお疲れさまと言った感じの日々が少しの寂しさを残してもうすぐ終了です。

 

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骨董市だけど

今日は愛宕神社の骨董市。小さな小さな骨董市で、これからも続いて欲しいという思いから、なるべく行ってみようと心掛けてはいますが、このところの新型コロナの感染の広がりは想像以上に広範囲で、当地でも日々過去最多の記録を更新しています。県内どこの市町村でも感染者があり、必要最小限の外出以外は控えるのが日常になっています。息子の飼い猫を預かっていることもあって年明け早々には織りの気持ちもなかなか湧いてきませんでしたが、このところ織った2枚のマットが刺激となって、今は薄手のストールをと思いたって糸を掛け、ごくごく細い緯糸を使って織り始めたところです。どのような手触りのストールになるのか楽しみにです。

 

今日も外は青空ですが冷たい北風が枝を揺らしています。老猫の烈は相変わらず回転椅子で毛布にくるまれて寝ています。我が家のリビングには相変わらずの静かな時間が流れています。澤田瞳子の『孤鷹の天』を読了して今は『落花』を読み始めています。引き込まれてついついその文章世界にのめり込んでしまう文章力に脱帽です。読み終わると次を求めている自分にストップをかけられないでいます。

 

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冷たい風に

今日は朝から晴れ!と思っていたのに曇り勝ちの空に冷たい北風まで吹いて、老猫のレツも今は回転座椅子で丸くなっています。先週織り上げたマットに続いて2枚目のマットが昨日織り上がり、経糸の始末が終われば出来上がりです。気持ちを切り替えて北風の中出かけようとただいま心の準備中。

 

昨日久しぶりに歩いた川沿いの光景、カモ10羽ほどが土手に上がって群れています。よく見るとパンくずらしきものを与えている人がいます、犬を連れているにもかかわらずカモはその方の後を追って歩いています。時々見かける光景ですが「やめてください」と言う声かけもできずに「やめて欲しいな」と言う気持ちを抱えながら通り過ぎるのが常です。

 

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やっぱり

新型コロナウィルスの感染が拡大し、世の中は日々流れる情報に右往左往の状況になっています。世界のピークアウトとしたと言われる国々では早くも日常を取り戻しつつあるという情報も出始めてきました。まだまだ先の見えない状況の中で、我が家でも娘の在宅勤務が元に戻りました。寒さも手伝ってさくらの日常は相変わらずの日々で、預かっている老猫とののんびりした生活に明け暮れています。澤田瞳子さんにはまっているさくらはこのところ読書にも時間を割いています。定期的に通っている整形外科や内科医院に行くときは必ず持参して待ち時間に読み継いでいます。以前読んでいくつかの著書にはまった内田洋子さんの作品も買い求めてあり、機に掛けた作品も気になって心急く日々を過ごしています。

 

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