朝の月

珍しく熟睡感がないまま朝になって、5時少し過ぎに起きだし窓を開け放しました。西の空に月が出ています、青空を透過したように軽やかに、うっすらと、まだ満月といっても頷けそうに浮かんでいました。薄切りの大根の様と言ったのは、確かいつか読んだ向田邦子のエッセイ集の中の、彼女の母君の言だったと不意に思いだし、それを読んだのは、入院中のベッドの上だった事にも思い至ったのは、爽やかな秋の朝だからか、熟睡できなかった夜の余韻のせいでしょうか。

相変わらずの織三昧の日々、随分前に先生から格安に分けていただいたアルパカの糸、昨年の夏に散歩の道すがら手に入れた、団栗、ヨモギ、笹で染めておいたのですが、合わせる糸が思いつかないまま1年がたちました。絹でもいいかなと思いついて、金木犀で染めた糸を経糸に、3色のアルパカの糸を使って3m弱の布に織りあげました、やさしい色合いにチョットにんまりです。


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