久し振り

箕輪直子さんの著書『草木染め大全』を時々取り出しては眺めています。ふと目にとまった写真に、去年の娘と兄夫婦との散歩のシーンが蘇りました。秋の伊豆、散歩しながらもついつい染め物になる木々が無いものか、拙い知識を駆使して周囲に目がいきます。染まると思っていなかったヤブデマリと言う木が、良く染まると言う箇所に目が止まりました。「あの時の木だ」と少し残念な思いがよぎりました。

その後、兄が良く写真投稿しているサイトを覗いていると、兄の投稿写真にヤブデマリの写真が掲載されていました。すぐに電話をして、散歩の途中の採集を頼んでおきました。早速届いたヤブデマリを煮出して、久し振りの草木染めを楽しみました。採集時期なのか思う程の色ではないものの、茶色の静かな秋色の毛糸になって、次は春のヤブデマリを染めて見ようと思ったのでした。