風にそよぐ葉の様子からソヨゴと名づけられたというソヨゴ、なぜ冬青と書くのか不思議ですが、常緑樹なので漢字表記はそれはそれで納得のいく名前です。このソヨゴも赤味の茶色に染まる事を知ってから、染めて見たい病は募っていました。自宅近くのデパートの敷地内に植わっているのを見つけてから、そこを通るたびに目の端で眺める日々が続いていました。暫く前のある日、手入れされてしまったソヨゴの根元に、ひと枝だけが持って行ってと言うように、残されていました。
ヤブデマリを染めた事で、干してあったソヨゴを思い出し、2日ほど前に煮出した染液に浸して置きました。少しの量の枝葉だったので、ごくごく薄い茶色にしか染まりませんでしたが、染液はすっかり色素が無くなっていて、ソヨゴが良く染まる事が分かり、次に向けて希望が持てたのでした。
