少しだけ春への支度

娘を送り出してから、猫ヒタの手入れと買い置いたビオラの植え込みをしましょうと思いつつ、長靴をはいて鋏を手にクリスマスローズの古葉の刈込みから。2度の刈り込み後のタデアイは、刈り込んだ後すぐに花が咲いてひと月以上が経ちました。2週間ほど前に植え込んだビオラは、花も蕾も摘んで草丈も半分程に刈り込んで植えたものがもう花を咲かせています。冬に向けて牛フンの肥料をところどころに入れました。アンゲロニアの花穂は束ねてビオラの花は摘んで、水を張った古い捏ね鉢に浮かべて、「少しの間楽しませて」と思うのでした。

さくらがナスの火鉢と呼んでいる火鉢を逆さに伏せて乗せている捏ね鉢は、亡くなった姑が大事にしていたもので、「さくらさんなら」と言って100年ほど前の松代焼のきれいな捏ね鉢を随分前にいただいたものです。大きな捏ね鉢は水を張ってめだかの水槽にしたり、庭に置いておくと野鳥の水浴び場になったりで目を楽しませてくれます。我が家で使うにしては大きすぎるすり鉢も、姑が亡くなった後、義兄から「お袋からさくらさんに譲るように言われていたから」と譲り受けました。使うたびに感謝して、大きく、重いすり鉢を使い続けています。

秋の陽射しは硬質で花々を輝かせてくれます。チェリーセージもガーベラも赤い花が朝夕の冷え込みも手伝って深紅に、クリスマスローズの新葉も薄緑に輝いています。冬咲きのクレマチスはほんの小さな粒のような蕾を針金のような蔓にたくさんつけています。冬には冬の楽しみが待っていると思うとこれからの寒さも少しは我慢できそうです。


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