仕上げ

織り上げてあったガラ紡の糸で織った綿布4.5mと、リサイクルシルクで織ったミニマフラー4枚の仕上げをしています。ガラ紡糸とは古い日本独特の紡績機械で落ち綿、くず綿などを原料として紡績した太い糸ですが、綿花本来の油分が残っているため石鹸水で煮洗いして油分を取り除くのです。肌触りが良く、さくらは自分用に浴用タオルとして、キッチンで布巾として使っています。仲良しのSさんは洗顔用に欲しいということでただ今煮洗い中です。

 

リサイクルシルク糸はサリーなどのシルク製品の端切れや糸を毛糸状にした糸で、短く、極細い糸何十本もを撚って糸にしたものです。短い糸に撚りを掛けてあるので、マフラーとして織る時は撚りを戻しながら横糸として使用します。ブックカバーなどのようにしっかり織りあげたい時は、このしっかりした撚りが丁度よく、このブックカバーはさくらのお気に入りです。反対にマフラーでは短い糸の寄せ集めがネックとなって、織り上げた後の糸の始末が大変ですが、これで柔らかな肌触りになり、光沢のあるとりどりの絹糸が襟元のアクセントになって、こちらもさくらのお気に入りです。今回は知人のNさんの依頼で織り始めたのですが、選んでもらうために4本織ったのでその糸の始末も今日のお仕事です。

 

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