老ウサギのスー 

17年ほど飼っていたスー、このところ急に体力が落ち、トイレの始末に手がかかるようになっていました。そろそろと思いつつも餌もトイレシーツも敷き藁も買い整えていました。日曜日の朝、いつになく遅めに起きてケージを覗いてみると、すでに足腰が立たなくなっていました。娘を起こしてから2時間ほど、声帯を持たない兎が細い笛のような声(音)を残して息絶えました。「ありがとう、可愛かったよ、寂しいね」形容しがたい思いがこみ上げます。どんな時も目の端にはスーがいた生活でした、伊豆へ行く時も一緒でした。こんなに長生きした兎は初めてでしたし、餌の管理をしたので小さいままのミニウサギでした。日曜日ということもあって猫ヒタの、2本のセージの根元に葬りました。広くなったリビングの端についつい視線がいって、出かける時、食事の時、お茶の時間にも「行ってくるね、おいしいよ、ただいま」などなどいつもいるのが当たり前の家族だったと思える存在でした。