どんぐりのはかまで

土曜日の朝、仲良しのSさんに電話をしました。電話口の彼女は受話器を取った途端に大笑い。「電話しようとしていたの?」「今ね、電話しないでさくらさんの所に行って驚かそうと思っていたの。」という事でSさんの所に行こうと思っていたさくらと思いが一緒だったことが分かり、一緒に出掛けることにして出会ったところからさくらの家に戻ってきました。昨年の秋「どんぐりのはかまで染めた色がいい色だったから染めてみて」と言っていたSさん。「どんぐりのはかま集めるのが大変じゃない」と流していたのです。朝のウォーキングと体操を習慣にしている彼女はその合間に1週間かけてどんぐりのはかまを拾い集めてくれたのです。彼女の御労と沢山のはかまに感謝です。

 

昨日は貰ったはかまで試し初めをと思いたって10g程の木綿の糸を3束作って染めてみました。鉄媒染では茶鼠(黄みの灰色)銅媒染で薄香(明るい灰みを帯びた黄)無媒染で砥粉色(やわらかい赤みの黄)に染まりました。銅媒染と無媒染ではそれほどの違いはありませんが鉄媒染で出た茶鼠の色はSさん好みの色です。手持ちの木綿糸で染めてみたいと思って待機中の糸から2種類の木綿糸を探し出しました。ネットでどんぐりの実で染める方法はたくさん出ていますが、はかまだけで染める情報は見当たりませんでした。その中で一般的にはかまと言っているものは学問的には殻斗という事を知り,また染材としてクヌギの殻斗が売られていることも知りました。思いがけずの情報にも感謝の思いで久しぶりの草木染を楽しみました。