作品展をはしご

新聞の情報欄で見つけた、2か所の作品展へ仕事休みの娘と、ラビットフードを買いに行くついでに、隣町まで出かけました。さくらの展示会と同じタイトル「二人展」200点ほどの作品が展示されて、聞くとそれぞれ自宅で作品作りに励んでいられる由。多くはマフラーでしたが、時期の物でもありタイムリーな企画と言えます。そのほか裂き織りのタピストリー、小枝を組んだ枠に糸を張り、毛糸や、トウモロコシの皮などを織り込んだ壁掛け、作品作り用に織った裂き織り布。草木染めの絹のスカーフも展示されて楽しい時間を過ごされている事が感じられる作品展でした。

2か所目の会場は、川越唐桟と呼ばれる野田双子織りと言う、入間市野田地域で江戸時代後期頃から織られてきた、木綿の織物です。細い糸を2本取りで織るため、光沢のあるしっかりした綿布に織り上がり、市内に1軒だけ残っている工場も、高齢のため閉じると言う話を聞きました。さくらも以前綿の種取りから糸紡ぎ、糸掛けと織りまでの体験をさせて貰った事があります。糸は草木染めで染め、織り上げて仕立てた着物を身につけて、来場者を迎えて下さる会場は、織物産業の研究施設と工場だった建物を利用した、工房とギャラリーになっていて、コンサート、映画会、狂言の会など文化の発信基地としてNPО法人によって運営されています。

小さなヒントを貰った作品展は、次の活動に向かう気力を貰った人との出会いでもありました。早速小枝を取り出して、小さな枠作りを始め糸を掛けて見ましたが、思うようではなく、翌日最初に行った「二人展」の会場に行って作品を求めてきました。ついでに双子織りの会場で買い求めた作品を持って行って、「平織りの作品の見本を持って来ました」と広げ、作品を挟んでのひと時楽しい会話が弾みました。


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