もう一枚

草木染めしてあった絹の夏糸を使い切ってしまおうと、同じ織りで5枚のストールを織り上げました。最後の1枚のための整径を終えて、糸は機に掛けられる時を待っています。少しずつ残ってしまう糸を使って、経糸は何色かの糸を掛け、緯は1色で織り上げました。最後の1枚も同じようにリンゴ、クワ、ミカン、ドングリ、クサギで染めた5種類の糸を経糸に、リンゴ染めの糸を緯用に用意しました。草木染めの糸はそれぞれの色が喧嘩することなく、穏やかな色調で仕上がって何時も仕上がりが楽しみです。最後の1枚もそんな仕上がりになる事を願ってこれから糸掛けです。

戻り梅雨の雨上がりの今朝は、気温も上がらず冷たい風も手伝って、肌寒いくらいの陽気になりました。27日の今日は、自宅近くの愛宕神社の小さな小さな骨董市です。涼しさに誘われて、久し振りに冷やかしに行ってきました。古い着物500円也は裂き織り用に、復刻版の『日本児童文学館』は3冊2,500円也。有島武郎坪田譲治小川未明の童話集です。旧かな使いで書かれた文章にはふり仮名がふられ、丁寧な言葉遣いも気持良く、子どもたちに良いものを与えようと言う気持ちに溢れているように感じます。乱暴な言葉が飛び交う今を考えさせられる文章です。


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