作品作り

展示用の作品作りが始まってほぼ10日、衣類の何点かができあがりましたが、いつものことながら迷いの中の日々です。随分前に娘が作ったくたくたのクマの小さなぬいぐるみがあります。衣類を縫った後の端切れを利用して、これを作ってみようかとふと思い立って、型紙を娘にコピーしてもらいました。ウールで織った布は厚めになるので、型紙を少し拡大コピーしてもらいました。

ミシンを使うより手縫いの方が自由が利くので、2体の大きさの違う熊を作ってみました。縫うより難しいのは顔作りで、こんなに不器用だったのかと我ながら呆れるほどです。さらにボディーへの詰め物の加減も、頭とボディーの繋ぎ方もなかなかバランスよくいかないのです。手元で何度もやり直しているうちに、自分の中での基準がぐらついてきて、「まあいいか」と言う事で手を止めました。

昨夜遅くに取り敢えず仕上げた2体を並べて床につきました。今朝リビングに入って一番に「おはよう」とでき上がったばかりのぬいぐるみに声を掛けました。昨夜の鬱々とした気持ちは消えて、今朝眺めてみると「ちょっと可愛いかな」と思えたのです。少しホッとして次に向けて型紙を取り出しています。