同じ糸で

3年ほど前に買い置いた毛糸を使いきろうと、合わせる糸を選び、これならという組み合わせを思いついて整経しました。筬に通し、綜こうに通して巻き棒に巻いている時にふと、以前色違いの同じ糸で失敗したことを思い出していました。撚りの甘い糸なので仕上がれば風合いの良い布になるのですが、それだけに強い糸ではないので引きに弱く、15cm程織って結局途中でやめることになって5m余りの糸を、思い切って機からおろしました。「またやってしまった!」という思いと、切った糸を次に生かすためにどうしようかと思いながら、取りあえずこの小さな布を縮絨してみようと思い、今朝一番に縮絨しました。

縮絨した小さな織り布をバラのアーチに下げて干しています。縮絨してみると思った通りの布になりそうで、それだけに残念な思いもあるのでした。機からおろした糸を1本ずつ玉に巻きながら、経糸と緯を逆に使ってみようと思いつきました。2種類の糸の取り合わせが思い通りだったこともあり、縮絨した布が乾くのを待って決めようと思いながら、機からおろした糸を糸玉にするのが今の仕事です。