頼まれ物

織ることだけが楽しみなさくらは、おりひめ仲間との作品展、伊豆でのアートフェスなどがあったので作品つくりに励んできましたが、それらがなくなって昨年の12月には伊豆の知り合いからのお誘いで、「暮れのバザール」をやるので参加をと誘われて思いがけずの参加をしました。今年はコロナの影響でそれも開催されないだろうとの思いで、年が明けてからただただ織るだけの日々を続けてきました。マットやコースター、敷物はほぼ織り上がったら出来上がりなので、あとは布の状態のものが引き出し、衣装ケース、使わなくなった小ぶりの保存棚などにこれでもかというほどたまっています。誰でも使ってくれる方がいれば差し上げてもと思いつつ、それもならない状況で時々取り出しては眺めています。

 

8月の終わりころに伊豆の義姉を通して仲良しのSさんからと頼まれ物がありました。以前のアートフェスの折に気に入って欲しかった上着をというものでした。それがどういうものだったか思い出せず、とにかくできたらという約束で引き受けたのですが、自信のないさくらのことで、なかなかはかどらないままもう9月です。布もデザインも思いつかないまま、参考にしている本と、型紙用の模造紙、決めかねている沢山の布の山に囲まれて、落ち着かない気持ちで時間が過ぎてゆきます。縫物モードに気持ちを入れ替えて頑張りましょうと思いつつ、今日も夕方を迎えようとしています。