穏やかに

2024年の元日、いつもの年明けを祝って今年こそ穏やかにと思っていたのに、大きな地震が発生しました。夕方の能登半島の景色は一変して、つけていたテレビの画面は揺れ、遠く離れた関東の我が家にもその揺れは届き、低周波の揺れに何とも言えない気持ちの悪さを感じました。昨年の同地方の地震の傷も癒えてはいなかったでしょうに、加えて火事にも見舞われた、朝市通り近辺の変わってしまった景色は、これから続く寒さの中での生活を思うと、ただただ心が痛むばかりです。寸断された交通網では、これから先の救助活動も思うに任せられないと思われ、被災された方々のこれからの日々が、少しでも早く良い方向に変化しますように。

 

落ち着かない年明けになった今年のお正月、我が家では息子の誕生祝のお茶会を親子3人、去年同様手作りケーキで祝いました。何もかも値上がりしている中で、今年のプレゼントはさくらの手織りマフラーで、ささやかに祝ったのです。今年は朝からの北風が一日中吹き荒れ、これがやんで被災地に雨など降りませんようにと祈らずにいられませんでした。ふと考えると、娘の誕生日は3・11地震の日でした。何かの偶然とは思うものの、365分の2の偶然ですが、何とも言えない気持ちにもなる偶然ではあります。偶然と言えば今上天皇の誕生日はさくらの誕生日でもあり、いろんな偶然の連なりが日常なのだと、納得した日でした。