いよいよ

この3日程は黄砂のの飛来があるとの情報に出かけるのを控えようと思いつつ、「黄砂は午後から」と言いつつ買い物へ、「モッコウバラを見に」と言いつつSさん宅へ「ヒアルロン酸を打ちに行かないと」と、結局毎日出かけていました、マスクに鍔広のサンバイザーは必需品で心ばかりの花粉と黄砂と日除け対策をして。

 

昨日とは打って変わって今日は朝から冷たい雨です。ゆったり気分で猫ヒタを眺めていると、バラのアーチに取り付けた巣箱に卵を産み始めたらしいシジュウカラが、雨の中巣箱に出入りしています。猫ヒタはこのところの気温に盛り上がるように葉が伸びて、いよいよ春も盛りです。歩いていると道端ではタンポポ、クローバー、カラスのエンドー、スミレなど、公園ではハナミズキシダレザクラツツジ、フジなどなど、どこもかしこも春の花で溢れ返っていて、何とはなしに気持ちが明るくなって歩きたくなるのが春です。先日本屋さんで手に取って興味が湧き買い求めた、稲垣栄洋著『雑草のふしぎ』という文庫本を読み終えたところです。足元に広がる「知的なたくらみ」と帯にあった通りの、雑草の生き残り戦術のあれこれが、道端の草ぐさを眺めながら納得でき、帰宅して本を開いてみて納得と言うことも楽しみです。年齢と共に一つ一つのことに時間がかかるようになったことを実感する日々に、やりたい事が増えていることも実感される毎日です。

 

薄紫に

デルフィニュームがブルーベリーの足元で花径を伸ばし、思っていた以上に大きな蕾をつけ、開花を待っていました。蕾はゆっくりと成長し、せっかちなさくらは白花と勘違いして少しの「がっかり」の気持ちを押し込んで日々眺め暮らしてきました。その花が2日前の夕方の事、まあるい蕾の内側が薄紫に色づいていたのです。今朝は下の蕾から順にすっかり薄紫に花開いて、「待ってあげられなくてごめん」と言う気持ちです。反対に以前から階段わきの花壇で咲いていた日本オダマキは、秋の終わりに猫ヒタの隅に植え替え、青紫の花を待ってい待っていました。今朝、大きく伸びたホタルブクロの足元で花開いていたのは白花のオダマキだったのです。

 

今、仲良しのSさんから電話。さくらがあげたモッコウバラに「蕾がつかないの」といっていたのが「今見たら蕾がいーっぱいついてたの」。さくらはこれから見学に行くことに、まだ睡眠中の娘を置いて出かけることにしました。

 

勘違い

咲き始めたミヤコワスレ、この地に引っ越して間もなくの頃、下となりの奥様に株分けしていただいたミヤコワスレです。階段わきであまり陽当たりも良くなく、乾燥気味の斜面でひっそりと言う感じで咲いていました。株が増えることもなく絶えることもなくと言う感じで楽しんではいましたが、紫の株が欲しかったこともあって、ポット苗の紫色の花色の写真に惹かれて買った株と共に、階段わきから掘り出し、少し離してそれぞれを植えました。咲き始めた花はどちらも薄桃色で、白花のデルフィニュームの足元で優し気に咲き始めました。

 

薄黄色のオダマキも、小さな優し気な花に惹かれて日本オダマキと思い込んでポット苗を買って猫ヒタの隅に植えました。花も咲いていたので、その後できた種を採取して、ブルーベリーの足元や階段わきなど、パラパラと蒔いておきました。冬を越した親の株は、優しげな小さな薄黄色の花をたくさんつけて、目を楽しませてくれています。花が咲いて、ついていたラベルを確かめてみると、カナダオダマキの小型品種とありました。またまたの勘違いの買い物で、それでも嬉しい勘違いに蒔いた種で発芽した株に期待しているさくらです。

 

仲良しのSさんの誕生日は4月9日とずーっと思い込んでいたさくら、たまたま日曜日に時間があったので、猫ヒタのローズクリスマスとミヤコワスレで小さなブーケを作り、久しぶりに予告なしに尋ねました。「ピーン、ポーン」繰り返しましたが反応なしで、庭に廻ると案の定花の手入れ中でした。「おめでとう、誕生日よね」「4月5日だけど嬉しい」4月5日が彼女の誕生日だと確認した日でした。久しぶりのお喋りを楽しんで、強くなった日差しの中を嬉しく帰宅しました。

 

香りとともに

例年よりひと月近く早く、甘い香りを放ってモッコウバラが咲き始めました。今年はほかにもクリスマスローズは咲き終わり、ブルーベリーはもう小さなつぼ型の花を咲かせ始めています。今年の初めに大小2本あるブルーベリーの木の剪定を、いつものようにさくら流に、適当に刈り込んだので、今年はあまり咲かないかもと思っていましたが、どちらの木にも思った以上のたくさんの蕾がついて、それがこのところの暖かな陽気に誘われて、どちらの木の蕾も赤味を帯びた白い小さな花が、ふっくらとわずかに膨らみを増して、今から収穫の時を楽しみにしています。

 

今朝は南風の吹く暖かな陽気に生ごみを集積所に運んだあと、年内から咲き続けているローズマリーの花を片付け、猫ヒタの手入れを思いたって長靴に履き替えました。花が終わって元気のなくなったシクラメンの鉢替え、日本スミレ2株を鉢から地植えに、芽をのぞかせ始めた名も知らぬ草ぐさを抜きながら、冬越しした花の芽を探しました。チョコレートコスモスオキザリスアネモネ、咲き終わった日本スミレの足元ではこぼれ種からもう小さな双葉が覗いています。先日地植えにした2種類のガザニアは銀色の小さな葉が出始め、デルフィニュームは、ラベルの青い花に惹かれて3株を地植えにしました。そのうちの一株の花径が伸びて、蕾が膨らんできていたので楽しみにしていたのですが、白花のように見えて少しがっかり、後の二株は葉の色が少し違うのでもしかしたらと期待しています。

 

猫ヒタも春の装いに

数日前の買い物ついでに買い求めたアルメリア、ローダンセマム、オステオスペルマムの植え付け場所を探して、猫ヒタのわずかな場所を探して植え付けました。大きめの素焼きの鉢で何年も楽しんできたガザニアは地植えにすることに。鉢植えのナツシロギクは冬を越して、新芽が伸びて蕾もつき始めました。昨日は花茎が伸びたクリスマスローズを刈り取ってジョウロに投げ込み、西の窓下に置いてもう少し楽しむことに。冬の間枯れたようだったオキザリスチョコレートコスモス、ローダンセマム、気がつけば少しずつ小さな芽を伸ばし始めています。待ち遠しい我が家の花の春です。

 

遠のきがちに、それでも気にしつつ家の近所のウォーキングを続けていると、この時期タンポポ、スズランスイセン、ナノハナ、カラスノエンドウなどなど足元の道端では春の草花が元気です。先日は買い物帰りに通りかかった公園の植え込みに2輪の花をつけたツツジを見つけて摘んできました。玄関のテーブルに置いて楽しんでいます。

 

チューリップ

秋の終わりに、近所のスーパーの入り口付近で見かけた一袋だけのチューリップの球根。白いチューリップの写真と共に色の表示も白となっていたので買い求め、ツルバラの根元に植え込みました。急に花芽が伸びて、4日程前から開き始めた花は薄黄色で今日の雨に閉じた花はさくら好みです。去年収穫してジャムにしたブルーベリーは、ほぼ毎日我が家の朝食に欠かせない物でしたが、今は最後のひと瓶となってしまいました。この地に越してから15年ほど、毎年の収穫を楽しんできました。去年は大きく伸びた枝を思い切って刈り込みましたが、今年も沢山の花芽がついて、いまから夏の収穫を心待ちにしています。

 

久しぶりに「朝日歌壇」に松田姉妹の2首を見つけ、東京都の7歳の男児の初々しい歌に微笑ましい思いを貰いました。

 原宿のフルーツパーラー行列に慣れてる顔で私も並ぶ
                    (富山市)松田 梨子

 ゆっくりと行こうぜと語りかけてくるスカイツリーから見る墨田川
                    (富山市)松田 わこ

 笑うの字人の笑ったかおに見えぼくはノートにたくさんかいた
                    (東京都府中市)中安 桐也

 

誕生日のバラ

さくらの誕生日に娘からプレゼントされた深紅のバラ。2週間ほど玄関の小ぶりな丸テーブルで出入りの目を楽しませてもらった後、リビングで夏の日除け用に提げているピンチに挟んで提げておいたのが、すっかり乾いて期待通りのドライフラワーになりました。今は南側の出窓でピッチャーに入れて置いてありますが、玄関のサクラの元気がなくなったら、そちらに移して楽しみたいと思っています。毎年の誕生日プレゼントの花をドライフラワーにして楽しんでいますが、時間をかけすぎると花色が綺麗に残らないこともあります。今回思いついて、リビングの明るいガラス越しの光と熱で、思ったより早くドライになり、嬉しい仕上がりになりました。これからの猫ヒタの草花をこの方法でドライにしたくなりそうです。

 

マスクの着用が自己判断になったこの時期に合わせたように、サクラの開花が今年は例年になく早く、都内のサクラの名所ではお花見の人出が戻り、ニュースでも取り上げられていますが、我が家の近辺のサクラはもう少しの感があります。Sさんからのプレゼントのサクラでお花見の我が家では、これで十分なほどのサクラが玄関先の大きな壺いっぱいに、出入りの度にお花見気分を味わわせてくれます。春先は道端の小さな花々が目を楽しませてくれ「春ね」と独り言ちてしまうことも度々です。春の明るい陽射しと足元の草ぐさとを眺めながらのウォーキングを楽しみたい季節になりました。