陽射しを利用して

この何日かの涼しさに気を良くしていた昨日、朝のうちの曇り空が嘘のように急に陽射しが眩しく差し込んできました。洗濯ものを干していてふと、手作りした帯芯利用の手提げの汚れが落ちないことが気になり、柿渋で染めてみようと思ったのです。何年か前に使い切れなくて取っておいた柿渋を使って、何回か重ね染めをするのに、このギラギラした陽気はうってつけで、5回ほど染め重ねてみました。乾いてみるとごわごわして紙のような手触りと風合いです。取り込んでみると、一重のそれは内側の白さが際立って、裏を張ることにしました。

今日の午後、手織りらしい木綿の布を見つけて、昨日柿渋を塗った手提げの内袋を縫ってかがりつけてみました。今日も朝から陽に当てたこともあって、色が濃くなった手提げはやはり内袋をつけて正解といった感じです。それにしてもこのごわごわ感は相当で、使い込まないと馴染んできそうもありません。これからしばらくはこの手提げを使いましょうと仕上がった手提げを眺めながら思っています。