ひと段落の後に

ストール2枚を織った後に、ひと段落した思いが強く沸き上がって、機をリビングの隅に片付けました。若い頃に手にしてから結婚後も含めて30年ほど定期購読した「季刊銀花」が手に届く本棚の一角を占領しています。このところの2、3日を活字と心癒される写真に費やして、一人の時間が充足した時間となりました。雑誌とは言え時々は開きたくなる充実した内容に、引っ越しの度に荷物になることも厭わずに、大事に運んできては身近に置いてきた大好きな雑誌です。今改めて開いてみると読んだことのある箇所も、飛ばしていた箇所も初めて目にした感覚で目にして、手元に置いておいたことを今更のように嬉しく感慨深くもあるのです。

 

以前、ご主人が古書店を経営している古い友人が我が家を訪れた時に、本棚の「季刊銀花」を目にして「すごい量ね、これだけ揃っていたらひと財産よ売らない?」と言われました。さくらは読み捨てる雑誌は買わないことにしているので、そのことを伝えました。「その気になったら声をかけてね」と言われましたが、その気にはならずこうして今日も頁を繰っているさくらです。興味の赴くままに取り上げられたテーマを探しては手を伸ばしていますが、思いがけずの内容に感動したり、知りたかったことに出会えた喜びに浸ったり、今更のように今手元にあることに感謝の思いを感じています。

 

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