雅楽

10日ほど前に隣駅の文化施設で開催される「雅楽を楽しむ」という催し物の案内届いたので、娘と出かけてきました。前回開催されたときは、施設内での公演で、繊維工場だった会場は雰囲気は良いのですが、縦長でなかなか使いずらい構造です。今回は夕方からの時間帯で、施設の庭を使い、5人の演奏者はそれぞれが円形に演台に座っており、それを囲むように鑑賞者たちは向かい合う形です。4時半開演時は傾き始めた陽射しを浴びながら、高くなった秋の空一面に羊雲、ちらほらとトンボを見かけて、川の音を聞きながらの絶好の環境に演者も観客も大満足です。

 

当日は12夜で、生憎の曇り空でしたが、終盤近くには雲間から見え隠れしていた月が一瞬輝きを増したように輝いて、「出てくれたお月さまにも拍手しましょう」の掛け声に文句なしの拍手が響きました。この地で2度目の雅楽鑑賞会は、少々の地元のお酒とお茶を「弥栄」の掛け声とともに皆で頂きながら、平安の宴のみやびをささやかながら感じての演奏会でした。古楽器と舞、早歌などのお話と共に2時間ほどの時間が過ぎる頃には秋の虫の合奏も加わって、秋の夜長のひと時を堪能してきました。