木綿糸で

だいぶ前に草木染にした3種類の糸、鉄媒染して灰色にしたのは確かですが、何で染めたかはわからず仕舞いです。筬通しに苦労した今回は、40羽と言って筬目が細かく、通し終って一休みしたくらいでした。緯糸はこれも染材不明のごく薄い灰色の綿糸と、ガラ紡糸を1段おきにして織り始めました。4m強に織り上げる予定に経糸を掛けましたが、3種類の糸の経糸は張ってみると収縮率が違うため、部分的に緩みが出ることもあって、おもりを提げて調整しています。薄手の綿布が織れたら、もう一度綿布をと思いながら、織り始めたばかりの作業を楽しんでいます。

 

強風と寒の戻りで、猫ヒタの草花の寒さ対策に気を揉むこのところです。低温に弱い草花にはもう一度囲いをして夜の気温低下に備えます。やっと咲いた小さなスイセンも、こんもり盛り上がるように咲いているビオラも、この寒さに耐えますようにと願っています。南からの強風に、吹き付けている大粒の雨もすぐ止んで、小さな青空が覗いています。忙しい陽気の中を、キジバトシジュウカラも餌をあさりに猫ヒタを訪れています。週末からの春を期待して今週は家遊びです。

相変わらずの

残糸整理に精を出して、年明けからほぼ毎日のように機の前に座っています。手持ちの機の最大幅で織ったストールも5枚。3m強から4m強の布も、昨日で6枚目が織り上がって、洗いを終えてベランダの竿に。ずっとウールの糸で織ってきましたが、今干してある布は大分前に柿渋で染めた糸を経糸に、ガラ紡糸を緯糸にして、30cmほどの幅の布を3m強に織り上げました。これを織りながら、「次は何を」と考えながら織り、もう一度残っている木綿の糸の整理をと考えています。

 

猫ヒタの手入れも気になっていて、「そろそろ」と思いつつ、天気予報のもう一度来る「寒の戻り」と言う言葉に「もう少し」と考えている自分がいます。昨日は仲良しのSさんから電話がありました。さくらから電話することの方が多く、彼女からかかってくると「どうしたの?」と返してしまうほどです。気になっていたことが少し解決して、その報告でした。さくらも気になっていたので「良かった!」と返しました。受話器を置いてすぐに電話がきて、次はおりひめ仲間のIさんから。こちらも気になっていたことが分かってひと段落。色々解決した夕方でした。

落ち着いたら

引っ越し準備中のYさんから電話がきて、久しぶりの会話を楽しみました。品の言い彼女の声が好きで、いつも会話を楽しみつつ、彼女の声も密かに楽しんでいるのです。御主人の仕事の都合もあり、最終的な引っ越しは5月頃になるとの事で、今は断捨離を兼ねて片付けと、少しず荷物を運び込んでいるようで、引っ越しが終わって落ち着いたら連絡をという事になりました。小田急沿線に住む娘さんの勧めもあって、その近くに住まうことに決めたとの事。さくらが伊豆への行き来に小田急線を利用すれば、そのついでにという事も出来るので、以前より会いやすくなると期待しています。

 

今は午前9時、起き抜けに雨戸をあけた時は、猫ヒタのクリスマスローズは寒さに花茎をうなだれていました。それから3時間、クリスマスローズも元気に立ち上がって、陽射しが当たり始めた猫ヒタでは、斜めに差し込む陽射しを求めるように、ビオラサクラソウが元気に咲いています。暖かな日を待って手入れをと思いながら、春の花を植えたい思いが募っています。落ち葉が地面の保温の手助けにもなるので、今年もまだ落ち葉が猫ヒタの大部分を覆っています。ブルーベリーの真っ赤に紅葉した葉は、落ちた後も目を楽しませてくれて、未だに赤いままで猫ヒタを彩っています。4月に入ったらと思いながら、まだ寒そうな猫ヒタを眺めています。

安堵のメール

息子の中学時代の役員仲間で、さくらが尊敬し、時々会ってはお喋りの時間を楽しんできたYさん。お互い日々を楽しむ時間が忙しく、時々会う程度の付き合いですが、会うと時間を忘れるほどの楽しい時間を共有できる仲です。御主人の仕事の都合で、関東圏をあちこち移住して、今は千葉県に住んでいます。先日の千葉県沖の地震が気になってメールしたところ、さくらのパソコンからは連絡が取れず、娘のケータイから確認のメールを入れてもらいました。今朝になって返信が来ていたことに気付いて、無事だったことにほっとしています。

 

終の棲家と思っていた千葉県での生活を、娘さんが住む神奈川県に替えるように決めたようで、引っ越し準備の最中との事。さくらは引っ越しが苦ではなく、近場で屋移りを繰り返してきましたが、いつも自分と友人知人の手を借りて引っ越してきました。千葉県から神奈川県となると荷物の整理も大変そうで、断捨離も兼ねて整理に精を出しているようです。落ち着いたらと返信しようと、安堵と共に再会を待つつもりです。

昨夜の雨が雪にかわって猫ヒタにも薄く雪が積もりました。朝になっても微かにと言うほどの霙が降って、静かな朝です。手元にあったおりひめ織機の行先を探していたところに、おりひめ仲間のIさんから、やはり同じおりひめ仲間のSさんへの橋渡しがあって、娘の手を借りてSさん宅へ宅配してもらいました。昨日はそのSさんから届いた旨の電話があり、おりひめ工房閉鎖以来の久しぶりのお喋りをしました。自宅でご近所の方たちに織の指導をしているSさん。かねてからなかなかできないことをしていると、自分の遊びとして織をしているさくらとしては、感心しきりです。教えることの大変さが分かるからこその一人遊びですが、彼女はおりひめ工房に通いつつ自宅で教えていたのです。低料金で、時間も道具も技術も惜しみなく提供していることに脱帽です。

 

今朝の朝刊の投稿欄に目を通していたところ、86歳の女性の投稿に目が留まりました。15年かけて、源氏物語書き写しが終わったというものでした。さくらが地元の「古典文学を読む会」で源氏物語の音読と解説を受講し始めたのは30年ほどまえでした。途中で頼まれて学校介助員の仕事を始めたので、お仲間が録音したテープを届けてくれるようになり、20年ほどかかった講座を終えることができましたが、自宅ではなかなか身が入らず、きちんと終えられたという思いを持てないでいました。今朝の投稿を読んで、書き写しは無理でも、一人で音読してみようかと思いたちました。

Sさんと

昨日は朝から電話をして、暫く会っていなかった仲良しのSさんの家へ。娘に言わせると「Sさんとお母さんの暫くは2週間ね」ということになる。以前ご近所だったときは徒歩1分、お隣さんと言うほどだったので、毎日のように顔を見ていたからですが、電話で話をすることも多く、歩いても20分ほどの距離なので、健康のためにも歩いていくように心がけています。昨日は久しぶりに古くからの知り合いのNさんも加わって、3人でのお喋りタイムでした。

 

Sさん宅の庭は去年、彼女自身の手と家族の協力でお気に入りの庭にリニューアルされました「ビオラが盛り上がって咲いているの。見に来て」という事で朝食もそこそこに出かけたのでした。まだ冷たい風が今朝は心地よく感じられて、陽のよく当たるお庭では彼女に言った通り、ビオラクリスマスローズも盛り上がるようにたくさんの花をつけており、種から芽を出したレースフラワーが元気に葉を伸ばして、花の咲く時期が今から待たれるほどです。我が家の猫ヒタにももう少し花を、と思うほどかわいく咲く花々を眺めたのでした。

?の種

買物から帰って、我が家のへの階段を上がっていた時に、何かの種を目にした娘が「何の種かな」と言って、みたことのない形の種を拾いました。薄い灰色の硬い殻に包まれた種です。一通りの片付けが終わって、見たことのない種がどのようなものなのか、気になって割ってみることにしました。手持ちの細いヤスリを使ってみましたが、思ったより硬くて、しっかりと種を守って割れません。剪定鋏を使って割ってみると、中から出てきたのは、紡錘形の赤茶色の3×5ミリほどの大きさの種が3個入っていました。これが何の種か分かりませんが、庭の隅に埋めてみました。周囲に石を置いて忘れないように、芽が出るのを待ちたいと思っています。猫ヒタのクリスマスローズは古い葉を刈ったことで、花茎が伸びて元気に咲き、明るくなった陽ざしを喜んでいるようです。まだまだ寒い日が続く事と思いますが、穏やかな陽ざしが嬉しい今日のような日が早く訪れますように。