ハイドパークで

土曜日の午後、新聞の情報で知った「ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル」に娘と行ってみました。出かけるときは陽射しがあったものの、風と曇り空に変わってからはすっかり体が冷えて、博物館の中の喫茶店でお茶のセットをいただいて少し温まった体で無料の観客に。木製のベンチに腰掛けて3時間ほどの時を過ごして帰宅しました。県営稲荷山公園となって公開されているこの場所は、我が家にとって庭と呼べるほどの近しい場所で、地元でアメリカ村と言われたこの地域で30年ほどを過ごした場所で、今も友人知人たちが多くいて、時々訪れる所でもあります。子供たちは木イチゴをおやつに遊び、さくらはクワの実でジャムを作り、草木染用にタンポポを摘むなど楽しんだ日々はいつ思い出しても良き思い出です。

 

このところ娘は部屋の片付けに余念がありません。この時期はさくらも陽気につられて猫ヒタも自分の遊び部屋も片付けたい気分が沸き上がってくる季節です。使いかけの綿の着物地も、随分前に買い置いた浴衣地などを水に通そうと洗濯機に。その中の一枚の浴衣地はずいぶん前に買った「銀座 竺仙」の浴衣地です。その浴衣地の巻きの最後に巻き込まれていた「取扱説明」は流石と言うほどの丁寧なもので思わず娘にも見せたのです。「浴衣地」ではなく「湯帷子」と表記され、言葉遣いも綺麗で久しぶりにこのような言葉遣いに出会い、清々しい気持ちを味わいました。

 

hydeparkmusic.jp