冬の気配

暖かな昨日に代わって、今日は朝から厚い雲に覆われ、陽射しの恋しい気配です。夜更けてから雪と言う予報につられて、雪かきスコップと明日の朝出すごみ袋とを、玄関先の片隅に置き、今日のお掃除はここまで。一段落して玄関に入ると、ユリの香りがむせかえ…

藍染糸

Мさんが置いていった藍染糸の一枷を、漂白剤を使って色を抜いてみると、自己満足ながら藍染糸らしい、これならと思える色になりました。もともとの糸と並べてみると、何となく良しとできない取り合わせです。同じ藍でも並べてみると、もう少し色を落としたい…

唐桟双子織り作品展

当地の博物館を拠点として活動している、唐桟双子織りの会の作品展が開催されているので、Sさんを誘って訪れました。江戸時代、川越唐桟として新河岸川の船便で運ばれ、もてはやされたと言う織り物です。細い糸を2本取りにして織るため、木綿織物にも関わら…

バリの糸で

バリ島のおりひめ仲間のKさんに頂いた木綿糸。経糸用の糸も「弱いので経糸には向かないかも」と言って渡され、さくらもそんな気持ちでいたので2種類頂いた糸はどちらも緯として使ったのですが、今回もう一枚と思って整経する時に、2本取りにしてみたらと思い…

糸片づけ

織る事だけが好きで次々と織っていると、一段落した時にケースの中の糸や机の上などを「片づけたい」気持がむくむくと湧き上がってきます。少し前から気持が動き出していたので、昨日は今年何度目かの糸片づけをしました。この秋は、サクラで染めた糸のあれ…

次の機を

高機を手放し、以前から考えていたおりひめの機を注文しました。今使っている機はおりひめの機の中では、一番小さい平織りの機です。偶然回りまわってさくらの手許に来たもので、おりひめの機の中でも随分古いものでした。電話番号も分からないおりひめ工房…

東京スピニングパーティー

日曜日、仲良しのSさんを誘って、東京スピニングパーティーに行ってきました。手仕事の素材、道具、製品などが一堂に会した催しで、何年か前に知り行ってみたいと思いながら、今回初めて行ってきました。糸、染材などなど思いがけず買い込んでしまい、一日を…

思いがけず

気になっていた猫ヒタの手入れをしました。伸び放題の木々が気になっていたのですが、さくらの都合と天気の都合が合わなくて、延び延びになってとうとうここまで来てしまったのです。アブチロンもバラもブルーベリーも、その他草花の繁ってしまった猫ヒタは…

古本

またまたの台風情報に、今日も午前中は銀行と食料品の買い出しを予定していました。銀行のついでにいつもの1000円カットで、少し伸びた髪を整え、次の予定をと駅ビルの中を通り抜けようとして、ふと目にした「古本市」の広告に心惹かれて、1階の会場を覗い…

初摘みのブルーベリー

少し前におりひめ仲間のSさんから頂いた米沢紬の残糸、「これ一つでマフラーが一枚できたわ」と言われて、8本取りのごく細い糸を、4本ずつに分けて経糸に、手持ちの撚りのかかっていない真綿の糸を緯に、柔らかなマフラーを織り上げた所で、庭のブルーベリー…

機織り

たくさんの糸を巻き終え、久し振りに機に向かいましょうと、あれこれ糸を取り出しましたが、気持にぴったりくるものが選べずに、やっと掛けた糸は機屋さんの残糸セールで手に入れた黒い糸です。緯も色々織り込んでみましたが、今は伊豆で買った、リサイクル…

糸巻き

朝からの雨に、今日は糸巻きをしようと思いたって、3月に大島ザクラで染めたたくさんの糸を持ち出し、リビングで巻き始めました。ウールと大きな枷の木綿は順調に巻き終わりましたが、ごく細い紬糸は切れる事もあり一枷を巻くのにもなかなか捗りません。夕方…

もう少しで

1週間ほど前に仕上がった根付の下準備。昨日から提げ紐付けの作業に入りました。昨日仕上げてみると1日で100個程の根付が仕上がりました。この分で行くと今週中には500個の根付が出来上がります。昨年よりひと月以上早く仕上がる事が分かって、ちょっと気を…

おりひめ仲間

暫くおりひめから離れているお仲間の消息が気になっていると言う事を聞いていたので、夜になってから電話してみました。お元気そうな声が聞けて安心したので、2月の作品展へお誘いしました。豊かな感性の方なので、作品が楽しみなのです。またご一緒できるこ…

今年も

12月の第1日曜日、毎年決まってさくらの地元の機屋さんの、残糸、タオル、マフラー、村山大島紬の端切れなどのセール日です。おりひめ仲間と今年も大きな手提げを持って糸探しです。定番の綿麻の糸は勿論、工場内いっぱいに広げられた残糸の山を巡って、「今…

もしゃもしゃ糸 Ⅱ

綿に何かが混ざっているらしいもしゃもしゃ糸が気になって、とりあえず草木染めで染まるものかどうかと、緑茶を煮出した染液に浸してしばらく放置しておいたものを見てびっくり!煮ても似つかぬ状態の糸に代わっていたのです。極ごく細い糸の束だったのです…

糸巻き に飽きて

京都旅行の折りに頼んで機屋さんから送ってもらった残糸を、おりひめ工房のお仲間にも使ってもらえたらと、玉巻き器で糸玉にしています。超極細の糸なので、50gほどを巻くにも小一時間かかります。巻いた玉を2本取りに巻き直すので、2度手間ですが、2本取り…

もしゃもしゃ糸

春の終わりに亡くなった、おりひめ仲間のAさんが残した糸、何人かの仲間と気持程の価格で分けて頂きました。その中に整経ずみの麻糸と残糸なのか整経ずみなのか、撚りが強いせいで縮れて絡まり、縮れ麺のような状態でもしゃもしゃにからまった綿糸らしい糸が…

一番の片付け物

京都旅行が終わり、11月は掃除月と決めているさくらは、このところ毎日自宅の片付けと掃除です。何時も気をつけて片付けをしているつもりでも、1年のうちには結構整理する物が出てきます。最新の整理品は、京都の機屋さんから送られてきた来た麻の糸でした。…

失敗糸

数日前に整理した失敗糸、3m弱はありそうな茶色と生成りの糸、2色の糸はもともと違う種類の糸だったので、一緒に使ってみるとやはり織り上がりのバランスが悪く、少し織ったところで糸を機から外し、半年以上厚紙に巻いたままにしてありました。生成りの糸を…

機織り

時々見るテレビ番組に「小さな村の物語 イタリア」と言う番組があります。土曜日の夜、食後の一休みの時間です。今回はサルベーニャ州 アルムンジャ村、そこで暮らす山羊飼いの男性と、地元に残るア・リツォスという織り物を祖母から引き継いぎ、さらにパー…

優しい布

機にかかっていた布が織り上がり、おりひめ仲間から頂いた本に載っていた縮絨の方法で仕上げて見ました。縮絨の最初は織り上げた布を洗剤で洗う事ですが、さくらのやり方ではお湯の温度が低かった事が分かり、温度を上げた事で糸が絡んでふっくり仕上がった…

アナンダ

吉祥寺にアナンダという、お気に入りのお店があります。中央線の高架下にあって、紡ぎ車、機、糸、原毛、染料、布などを扱い、それぞれに関する講習会も開催しているお店です。1年に何回かお店を覗いているのは、個性的な糸が多いからです。去年もお店の片隅…

久し振り

ひと段落ついた細かな手仕事、久し振りに機に向かうつもりで、手に入れた藍染木綿の残糸のいろいろを、経糸にするために、小さな糸玉から3m程の経糸、300本弱を整経しました。緯に何を使うかはこれから考えるのですが、久し振りの織が楽しみです。冷凍で頂い…

暑い日に

予定していた、友人の手織展に行ってきました。参加6人のそれぞれによる織りの展示は、同じ物がなく、それぞれ思い思いの作品は、個性の違いが際立って、思うところの多い参観でした。会場に行く前に、同じ中央線の沿線で買い物を思いたって、吉祥寺の「アナ…

伊豆のお土産

アートフェスの会期中、自分達の会場の休日に、今年はさくらにとっては今までで最高の数の会場めぐりができました。そこで何時もいくつかの気に入った作品や、織りの材料となる糸などを手に入れてきます。今年は娘も一緒に会場めぐりをした事もあって、二人…

タブの木

伊豆の兄の家の近くに、ご近所の高齢者の方々が集まって、毎朝ラジオ体操をやっているちょっとした広場があり、「タブの木広場」と言われていると聞いていました。昨年のアートフェスの折り、来場者の方に「タブの木で染められる」と言われ、染めた真綿を見…

麻糸で

3年ほど前に手に入れた細い麻の糸、今まで枷のまま置いてあったのを、糸枠に巻き取りました。5月に向けてストールでもと機に掛けて、薄ねず色の長めのストールに織り上げて、今日は仕上げです。材質のわりに手触りが良く、光沢もあって肌触りも良い糸でした…

思いがけない収穫

今月の最初の日曜日に、おりひめ仲間と糸を買いに行った機屋さんに電話で、買った糸の色違いの糸を買いに行く約束をして、近くの川沿いの道を急いでいました。川の向こう岸で作業をしているモーター音が聞こえてきました。桜の枝下ろしのようでした。とっさ…

裂織り

桜染めと枇杷染めの糸を使った布は、5m程の布となって織り上がり、次に綿の経糸を掛けて織った裂織は、4種類の撚りをかけた裂き糸を使って、2m余りの布になりました。久し振りに裂織りを織ってみると、箪笥の引き出しにある沢山の裂き糸が気になって、…